NHKの「ためしてガッテン」(2020/1/15)で、長芋の成分レジスタントスターチの働きを紹介しました。

 

レジスタントスターチは便秘解消から血糖値の抑制、中性脂肪や血中コレステロールの減少など生活習慣病の予防にもに期待できる優れた食材であることがわかりました。

 

モニターさんの実験でも証明された優れた効能を紹介します。

 

 

長芋のレジスタントスターチの働き

 

 

長芋は生で食べると多くのレジスタントスターチを摂ることができます。

そして、その働きは、生活習慣病の予防から便秘にまで優れた働きがあったのです。

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血糖値の急上昇を抑制

 

モニターさんに長芋と一緒にジャムをぬった食パンを食べたグループと、ジャムをぬったパンだけを食べたグループの血糖値の上昇を比較しました。

 

 

結果は、ジャムをぬった食パンだけを食べたグループの血糖値の上昇より、長芋も一緒に食べたグループの血糖値の上昇は低く、下がり方も早かったのです。

 

長芋の成分レジスタントスターチは、食後の血糖値の急上昇(血糖値スパイク)を抑える働きがあることが証明されたわけです。

 

 

レジスタントスターチの血糖値スパイクを抑える働きは、糖尿病の方にとってはとてもうれしい働きですネ。

血糖値を下げるために膵臓からインスリンが分泌されますが、インスリンは中性脂肪を増やす働きもあります。

 

つまり肥満になりやすいということなんです。

 

長芋のレジスタントスターチが食後の血糖値の上昇を抑えてくれれば、インスリンの分泌も少しでいいわけです。

 

つまり、太りにくくなるということです。

 

なので、長芋は糖尿病の予防だけでなく、ダイエットにもいいということにもなりますネ。

 

生の長芋にレジスタントスターチが多く含まれることは、最近わかりました。

 

長芋を食べるときは、生で食べましょう。

 

もちろんすりおろしてもOKですよ。

 

長芋のレジスタントスターチは、菊芋の成分イヌリンと同じ働きをするわけですネ。

『菊芋の食べ方と効能!生でも食べれるの?葉や皮は?体に良いの?』

 

 

中性脂肪や血中コレステロールの減少

 

 

食後の血糖値の上昇を抑えるためにインスリンが分泌されますが、インスリンは“肥満ホルモン”ともいわれ中性脂肪を増やす働きがあります。

 

でも、長芋のレジスタントスターチの血糖値の上昇を抑える働きで、インスリンの分泌も少なくてすみます。

 

結果として、中性脂肪の減少になります。

 

 

レジスタントスターチの働きで、中性脂肪や血中コレステロールの減少は、岐阜大学の教授からも報告されています。

 

長芋は、菊芋と同じように、生活習慣病の予防にとてもいい食材なんです。

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便秘にもおすすめ

 

番組のモニターさんの実験では、長芋を毎日普通の食事に100g加えて1週間食べると、12人中8人が便の回数が増加したんです。

レジスタントスターチは、腸のぜん動運動をよくしてくれますし、便のかさ(量)を増やすことでお通じもよくなるんです。

 

長芋ジュースの作り方

 

長いもの苦手な方はジュースにして飲む方法もあります。

 

作り方はとても簡単です。

 

こちらをミキサーにかけるだけです。

 

・長芋 100g

・バナナ 100g

・牛乳 100g

※2人分

よく洗った長芋は、皮のままでもいいのですが、気になる方はヒゲや黒い部分をとってください。

 

 

レジスタントスターチとは?

 

レジスタントスターチは、“難消化性でんぷん”のことです。

 

レジスタントスターチとは、消化されない(レジスタント)でんぷん(スターチ)という意味なんです。

 

糖質なんですが、食物繊維と同じような働きをするのです。

 

 

良質の炭水化物で、小腸で消化されずに大腸まで届きそして、大腸内の細菌のエサになります。

 

その結果、腸内で善玉菌を増やす働きがあり、腸内環境を整える効果が期待できます。

 

レジスタントスターチは、長芋、インゲン豆、トウモロコシ、大麦、白米、全粒小麦(全粒粉)、ジャガイモなどに含まれています。

 

 

・自然薯(じねんじょ)16,0g

・つくね芋15,3g

・いちょう芋12,0g

・長芋5,8g

※100gあたり

 

自然薯が1番多くレジスタントスターチを含んでいますが、入手しやすいのは長芋ですネ。

 

 

レジスタントスターチの注意点

 

レジスタントスターチにも注意点があります。

 

加熱すると減る

 

レジスタントスターチの注意点は、加熱すると量が減ってしまうことなんです。

 

なので、米やイモ類のほとんどは加熱して食べますが、長芋は生で食べれるので、レジスタントスターチの健康効果をしっかり活用できるんです。

 

 

食べ過ぎはダメ

 

長芋の1日の望ましい摂取量は100g程度(約小鉢1杯)です。

・100gで約65キロカロリー(ごはん1/4膳)

 

“でんぷん”が含まれているので、食べ過ぎは要注意。

 

また、個人差がありますが、食べ過ぎるとお腹がゆるくなることもあります。

 

 

生の長芋が苦手な方には、こちらのパウダーもあります。

 

コーヒーやヨーグルト、みそ汁などに混ぜると摂りやすいです。

 

 

まとめ

 

レジスタントスターチにはこちらの効果が期待できます。

 

①血糖値の上昇抑制

②便通の改善

③美肌などのアンチエイジング効果

④体重増加の抑制(脂肪減少)

 

ここまでお読みいただきありがとうございます。

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