お正月に飲むお屠蘇ですが、普段は見かけないのでどこで売ってるのって方にお知らせします。

 

お屠蘇は薬局やドラッグストア、通販でも販売されています。

 

「屠蘇散(とそさん)」を買えば簡単に自宅で作れます。

 

酒屋さんではなく薬局などで売られているのは、お屠蘇とは「薬酒・健康酒」のことだからです。

 

ではお屠蘇はどこで売ってるのか、作り方や飲み方の作法などについてご紹介します。

 

 

お屠蘇(とそ)どこで売ってるの?

 

 

お屠蘇はお近くの薬局やマツモトキヨシなどでも売っています。

 

でも、年中あるかといえば販売されてないほうが多いかも知れませんネ。

 

お屠蘇はこちらの通信販売で購入することもできます。

 

 

 

「高野山の開運お屠蘇」と書かれていますので縁起も良くてうれしいですネ。

 

こちらの屠蘇散は製薬会社が作っている屠蘇散なので、高品質です。

 

そして高野山の縁起物としておめでたいお正月にふさわしいです。

 

正しくはお屠蘇を買うのではなくて屠蘇散というものを買います。

 

屠蘇散はこちらの写真のようにパック入りになっています。

 

屠蘇散はとってもいい匂いがしますよ。

 

万人に好まれる香りではないかも知れませんけど私的には好きなニオイです。

 

お味も女性ウケすると思います。

 

 

パック入りの屠蘇散をティーパックのように、お酒やみりんに一夜浸して作った薬酒を「お屠蘇」といいます。

 

薬酒とは「少量飲めば血と和し気をめぐらし神を壮にして寒さを防ぎ憂いを消し興をやる」とのこと。

 

まあテレビのCMでもよくやっている「養命酒」のようなものといえばわかりやすいですネ。

 

お正月にお屠蘇を飲むのは、無病長寿を願うからなんです。

 

お正月に飲む普通のお酒をお屠蘇という場合もあります。

 

 

お屠蘇の作り方

 

 

お屠蘇の作り方は屠蘇散を買えばとっても簡単につくれます。

 

約2合のお酒(またはみりん300ml程度)に一晩(抽出時間は約5時間~8時間がおすすめ)浸して翌朝飲みます。

 

長く浸けすぎると少し苦くなりますのでご注意くださいネ。

 

元旦の日は何時におせち料理を食べるのかがわかれば逆算できるので浸けすぎることはないですネ。

 

 

本格的にお屠蘇を作ってみたい方はこちらを参考にしてください。

 

 

材料は下記など5~10種類をお好みで混ぜます。

 

そして一晩お酒や本みりんに浸してから濾(こ)せばお屠蘇の完成です。

 

冷蔵庫に入れて浸してください。

 

白朮(ビャクジュツ):キク科オケラまたはオオバオケラの根

山椒(サンショウ):サンショウの実

桔梗(キキョウ):キキョウの根

肉桂(ニッケイ):ニッケイの樹皮、シナモン

防風(ボウフウ):セリ科ボウフウの根

陳皮(チンピ):みかんの皮

 

 

お屠蘇の飲み方と作法

 

 

お屠蘇は元日の朝に神棚や仏壇を拝み、家族が揃ってからおせち料理を食べる前に飲みます。

 

今は無い家も多いかも知れませんが、正式にはお屠蘇は「屠蘇器」という朱塗りのお銚子と三段重ねの盃で飲みます。

 

 

 

無い場合は普通の盃とかグラスで飲んでもいいでしょう。

 

飲み方と作法は地域やお家によって異なるでしょうが、一般的には三段重ねの盃で1杯ずつ3回に分けて飲みます。

 

飲む順番は年少者から年長者や、年長者から年少者へと考え方によって異なりますが、現代は作法も難しく考えなくてもいいでしょう。

 

厄年の方は最後に飲むとか、三段重ねの盃は大が父親、中が母親、小が子供とす地域もあるようです。

 

お屠蘇を飲むときは太陽の昇る東の方向を向いて飲むなどの作法もあるようです。

 

もちろん“未成年の方は飲むふり″をするだけにします。

 

運転をする予定のある方もお屠蘇はお酒ですので飲んではダメで飲むふりをします。

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屠蘇の起因

 

 

屠蘇の始まった原因はこちらだと言われています。

 

屠蘇は、嵯峨(さが)天皇(786年10月3日(延暦5年9月7日)~842年8月24日(承和9年7月15日)の御代(みよ)(天皇の在位期間)弘仁年間(810年~824年まで)に唐の博士、蘇明(そうめい)と言う人が、唐の使いとして日本へ来たときに、屠蘇白散(とそさん)と称する霊薬(くすり)を献上しました。

 

嵯峨天皇は元日より三が日、清涼殿(せいりょうでん)(天皇が日常住んだ所)の東廂(ひさし)(建物の内部で、母屋の外側の部分)に出御(しゅつぎょ)(目下の者の前に出ること)されて四方排(はい)(毎年1月1日の早朝、宮中で天皇が天地四方の神祇を拝する儀式で年災消滅、五穀豊穣を祈る宮中祭祀)の御儀式の後、御酒(おみき)に御屠蘇(おとそ)を浸して用いられたのが始まりです。

 

その後、国民もこれに倣(なら)って正月三が日の儀式として屠蘇を用いるようになりました。

 

その年の邪疫病魔(はやりやまい)を除き、幸福(しあわせ)の年を迎えるとして、お正月には家毎に、屠蘇酒を戴(いただ)き一家揃(そろ)って新年のお祝いをします。

引用:日本記倭故事
 

 

まとめ

 

 

お正月の元旦に飲むお屠蘇はどこで売ってるのかと飲み方の作法や作り方をご紹介しました。

 

屠蘇散を購入してお屠蘇を作るのが簡単ですし、おいしいのでお勧めです。

 

お屠蘇を飲んだ人は一年間が健康でいられるとの言い伝えもありますので、無病を願って飲むといいでしょう。

 

お屠蘇は薬酒・健康酒・保健酒のことなのでお正月だけでなく健康作りのため平日にも飲まれている方もいらっしゃいます。

 

適量であれば晩酌として飲まれてもいいでしょう。

 

ここまでお読みいただきありがとうございます。