5月から徐々に増え始め、夏に最も多くなるのが雷。

 

発生しやすい夏の前に正しい知識を持ち、対策をしておくことが大切です。

 

今回はそんな雷対策についてお話しします。

 

雷はどんな場所に落ちるの?

 

雷は山頂や海上、平野に関わらずどこにでも落ちてきます。

 

 

ただ、電柱や樹木などの高いものや、グラウンドや畑などの広い場所に人が立っている場合などは、直撃雷(ちょくげきらい)を受ける可能性が高くなります。

 

直撃雷とは、対象そのものに落雷することをいいます。

 

 

雨宿りのつもりで樹木の下に入ってしまうと、その樹木に雷が落ちて自分に側撃雷(そくげきらい)を受けてしまうこともありますので、高い物体の近くには近づかないようにしましょう。

 

側撃雷とは、直撃雷を受けた周囲にある人やモノに再放電(感電)することです。

 

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雷の音が聞こえたら警戒を!

 

 

真っ黒な雲が近づいてきたら、その後に天気が急変し、雨や雷などが起きる可能性があります。

 

「雷の音が聞こえていても遠くだから大丈夫」と思っている方もいるかもしれませんが、雷鳴が聞こえている時点で落雷の範囲内にいるため、その時点で警戒が必要です。

 

 

雷から身を守る

 

雷から身を守る方法がこちらです。

 

 

雷の音が聞こえたり、空が光った場合はどうしたらいいの?

 

 

近くに建物や車がある場合はその中に避難するようにしましょう。

 

なお、建物に雷が直撃することも考え、壁や天井、柱からは1m以上距離をとるようにしましょう。

 

近くに避難できる場所がない場合は?

 

・両足をつけた状態で体を丸めるようにしゃがみ、耳の穴を指でふさぐ。

※耳を塞ぐのは雷の音から聴覚を守るためです。

 

・姿勢を低くして安全な場所まで避難するということが大切です。

 

 

雷が落ちた際は、地面を通じて電気が広がるため、地面に伏せたり座ったりということは感電の可能性が高くなってしまいます。

 

 

地面に接する面は少なくなるようにしましょう。

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雷は雨も降る

8月に登山(約1030メートルの山)して下山の途中で雷に遭遇したことがあります。

 

酷い稲光と音が大きくてさらに雨も大量に降ってきて、生きた心地がしませんでした。

 

まわりに大きな樹がたくさんありましたが、背丈よりも大きな岩もあったので、その陰にしゃがんでいました。

 

20分もすると登山用の細い道に雨水が集まってきて川になってしまい、激しく下へ水が流れ出しました。

 

 

勾配のきつい山肌は、一気に降ってきた雨水を吸収できなかったのです。

 

 

濡れた体は急に体温も下がり、あれだけ暑かったのに寒くてたまりませんでした。

 

1時間ほど耐えていると、雷も雨も収まりましたが、水はかなり流れています。

 

仕方がないので、川になってしまった登山道をジャブジャブと濡れながら下山しました。

 

水はくるぶしが完全に浸かるほどもあって、登山靴がずぶ濡れで脱げそうになったりで大変でした。

 

 

夏山に登るときは、雷と雨がセットで来ることがあるので、雨合羽は忘れないように必ず持って行きましょう。

 

 

 

 

家の中にある電気製品を守る対策

 

 

落雷時に、瞬間的に高い電圧が発生し、その影響で過大な電流が流れることを“雷サージ”といいます。

 

 

テレビのアンテナや電柱などに雷が落ちたり、雷が落ちた周辺に電柱などがあるとそれを伝って建物の中に電気が流れてきます。

 

 

雷サージが発生すると、パソコンやテレビなどが故障したり、稀に発火の原因になることがあります。

 

雷の音が聞こえたら、電源ケーブルや外部と繋がっているケーブルを外すことが重要です。

 

 

または、雷サージ保護タップなどを使うことで、ある程度雷サージから電気製品を守ることができます。

 

 

 

まとめ

 

 

夏場の暑い時期は雷が発生しやすい季節ですので、雷に対する知識を持つのはもちろん、雷対策をしっかりとしておきましょう。