アレルギーには様々な種類がありますが、身近なものに金属アレルギーがあります。
これまで平気だったのに突然かぶれるようになったなど、アクセサリーを楽しみたいのに困っている方も多いのではないでしょうか?
そんな金属アレルギーの理由(仕組み)と対策、アレルギーが起こりやすい金属、起こりにくい金属を紹介します。
目次
金属アレルギーの理由(仕組み)
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金属アレルギーは以下のような過程で起こります。
1.汗などで身につけていた金属が少しずつ溶け出す。
2.溶けた金属がイオン化して体内に取り込まれる。
3.体内のたんぱく質と結合した物質(アレルゲン)に変わる。
4.アレルゲンに対抗するため抗体がつくられる。
5.再度アレルゲンを見つけた抗体が過剰に反応する。
→金属アレルギー発症
アレルギーが起こりやすい金属
アレルギーを引き起こしやすい金属は、つまりは「溶け出しやすい金属」ということでもあります。
こちらではアレルギーを起こしやすい金属を紹介します。
ニッケル
金属アレルギーの中で代表的なのがニッケル。
ニッケルは耐久性・強度に優れた金属のため、調理器具から医療機器に至るまで多くの製品に使われています。
クロム
クロムの中でもアレルギーを引き起こすのは六価クロムという種類です。
革製品にするための皮をなめす工程(皮に柔軟性を出す工程)で、このクロムが使用されるため、革靴などを履いていて症状が出ることがあります。
そのほかにもコバルト、水銀、スズなどもアレルギーを引き起こしやすい種類の一つです。
全身型金属アレルギー
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着用するもののほかにも、金属は食品などにも含まれています。
ニッケルを微量に含む大豆やくるみ、チョコレートなどを食べたことで金属アレルギーを発症した場合は、全身型金属アレルギー(全身性接触皮膚炎)とも呼ばれます。
その場合は手足や口のほかにも全身に症状が出ることがあります。
金属アレルギーと対策
金属アレルギーを防ぐためにはアレルギーの原因である金属に触れないようにするしかありません。
しかし、前述したとおりニッケルなどは身近な製品に多く使用されています。
もし金属アレルギーを発症した際は、以下のようなことを普段から気をつけることが大切です。
1.金属製品を長時間着用する場合は、アレルギーの起きやすい金属(ニッケル、クロム等)は避ける。
2.夏場や、スポーツをするときなど、汗をかきやすい状況ではなるべく金属を身に着けないようにする。
3.ピアスをあける際は、ピアスホールが安定するまでファーストピアスを装着したままにしておく。
アレルギーの起こりにくい金属
どの金属にも必ず症状が起きないとは言い切れませんが、こちらの金属などは比較的溶け出しにくくなっています。
・チタン
・銀
・プラチナ
・金
金属製品は日常生活の中に多く存在しているため、症状が深刻化してしまうこともあります。
皮膚トラブルを少なくするためには、原因となる金属に触れないようし、気になる場合はなるべく早く皮膚科などで相談するようにしましょう。
金属アレルギーって?
モノが肌に触れたことによる皮膚の炎症のことを「接触皮膚炎」といいます。
その中でも化粧品や革製品などによって徐々に症状が出ることを「アレルギー性接触皮膚炎」といいます。
金属アレルギーは、このアレルギー性接触皮膚炎の原因が金属の場合を指します。
主にかぶれやかゆみ、発疹のほかに、重い場合は腫れや水疱などの症状があらわれます。
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まとめ
おしゃれにはアクセサリーが欠かせないものですが、夏場の汗ばむ季節に金属製品を着用するときは少し気にしてみてくださいネ。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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