「ちょっと聞こえにくいかも…。」と思って、テレビや音楽の音量を「いつも設定している音量」よりふと上げてしまう…ということはありませんか?
実はこれ、耳が疲れているサインかもしれません。
身体がだるい、目が疲れているなどと同じように、「耳」も同様に疲れるんです。
そんな耳の疲れを少しの工夫で解消する方法を紹介します。
目次
少しの工夫で耳の疲れを解消する方法
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①テレビの音量をあげてしまう方の解消は?
いつもの設定よりテレビ音量をあげてしまうという方は、音の反響を抑えるためにテレビの前に1枚ラグを敷く、壁にクロスやタペストリーを張る、などがお勧めです。
テレビは、普通の会話と同じ程度の大きさ(40~60デシベル)と言われていますが、周りで誰かが話していたりすると聞こえにくくなってしまいます。
※デシベル…音の大きさを表す単位
また、テレビから聞こえてくる音は、前方にまっすぐ響くことを前提に作られていますので、もっとも良い音とされるものは先方へまっすぐ響く音だけです。
しかし、実際には床や壁、天井にも反響して音が届いているのでその反響音で聞き取りにくくなってしまう傾向にあります。
②音楽の音量をあげてしまう方の解消は?
イヤフォンやヘッドフォンの普及により通学・通勤などで使用されることが多くなってきていると思います。
使うのをやめるのが一番耳には優しい方法ですが、すぐに使用をやめることは難しいかと思います。
まず、毎日イヤフォンやヘッドフォンを使用される方は家族や知人などに、「わずかに音漏れ」がしていないか?を確認してもらってください。
音楽プレイヤーの音は、90デシベル程度と言われていますのでわずかに音漏れしている場合は、それ以上になっているかもしれません。
その場合は、設定音量をまず下げて聴くことを心がけましょう。
公共交通機関で音楽を聴く際は?
次に、公共交通機関で音楽を聴く際、例えば地下鉄が通りすぎた時などは音楽が一瞬、聴こえにくくなり、音量をあげてしまうこともあるかもしれません。
ただ、聴こえにくくなるのは、イヤフォンやヘッドフォンから流れる音量以上に騒音が大きいために聴こえにくくなっているだけです。
音量をあげたい気持ちをぐっとおさえて、聴こえるまで待ちましょう。
もちろん、音量を守っていても、テレビもイヤフォン・ヘッドフォンも長時間の使用は禁物です。
適度に耳の休息の時間を取ってあげましょう。
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些細なことが耳の疲れ予防のポイント
どれも些細なことではありますが、この些細なことが音を認識する上で重要となる有毛細胞を疲れさせない方法でもあります。
もし、音量を上げてしまいがち…という方は是非、毎日の生活に取り入れてみてくださいネ。
音を認識するまでの仕組み
まずはじめに、私たちが「音」と認識しているものは音波(空気の振動)が脳に伝わることで、認識されているものです。
耳の構造は、こちらの3つに大きく分けることができます。
「外耳(がいじ)」
「中耳(ちゅうじ)」
「内耳(ないじ)」
その中でも、音の受容器としてはたらくのは、「内耳」の中の「蝸牛(かぎゅう)」の中にある「有毛(ゆうもう)細胞」という部分です。
蝸牛に振動が届くと、有毛細胞は電気信号に変換し、それを脳が音として認識しているのです。
有毛細胞の働き
この有毛細胞というのは、その名の通り、それぞれ数十本ずつの毛が生えている細胞です。
有毛細胞は、「外有毛細胞」と「内有毛細胞」と分けられており、周波数(音の高さ)によってはたらく有毛細胞が異なるのが特徴です。
(つまり、この周波数ならこの有毛細胞をはたらかせようといった具合です)
また、有毛細胞のもう一つのはたらきとして、ピーク部分の音をより大きく切り取ったり、大きすぎる音を抑制したり、複雑な音の成分を単純化して、メリハリをつけています。
例えばですが、「あ・い・う・え・お」などの1つの言語にも複数の周波数が含まれているので、最適な周波数だけを切り取って脳に伝えているのです。
ただ、有毛細胞は1秒間に最高で2万回もはたらいていると言われています。
脳への電気信号を伝える頻度も多くなりエネルギーがより消費されるため私たちの身体の中で最も代謝の激しい細胞なのです。
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まとめ
テレビや音楽などの大きな音を長い時間、聞きすぎたりしていると有毛細胞がどんどん疲れてしまいます。
もちろん、一度や二度大きな音を聞いたからと言って有毛細胞がはたらかなくなるわけではありません。
でも、その行動を長期間続けていると、空気の振動が伝わったとしても電気信号に変換されないため、音が認識しにくくなってしまうのです。
そのため、日々使いすぎている耳を意識的にいたわってあげることが健康的な良い耳を保つために大切になってくるのです。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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