独特の苦みがある沖縄のパワーフードといえば「ゴーヤ」です。
夏バテ対策に良いとされる食材は様々ですが、ゴーヤもその一つです。
そんなゴーヤの成分と働きについて紹介します。
目次
ゴーヤの成分と働き
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ゴーヤはとても優れた健康パワーを持っています。
ではゴーヤにはどのような成分が含まれているのでしょうか?
また、期待できる働きについても紹介します。
ゴーヤ成分「モモルデシン」
果皮に含まれるモモルデシンは、ゴーヤ独特の“苦味”の成分です。
モモルデシンには、肝機能を高める作用があるといわれています。
また、血糖降下作用や血圧のコントロール作用、コレステロールを下げる効果にも期待されています。
モモルデシンは胃腸の消化液の分泌を促してくれるため、食欲が増進し“夏バテ対策”に効果的です。
なので、夏に食欲が落ちる方は積極的に摂るといいですネ。
ゴーヤ成分「チャランチン」
チャランチンという成分には、血糖値を下げる効果やコレステロール値を下げる効果が期待できます。
膵臓からのインスリンの分泌が不足すると血糖値が高い状態になります。
チャランチンという成分は、インスリンの分泌を助ける働きがありますので、高血糖が心配な方にもおすすめ。
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ゴーヤ成分「ビタミンC」
ゴーヤはトマトの約5倍、キューりの約10倍にもなるビタミンCが含まれています。(ゴーヤ100g中に、なんと76mgものビタミンCを含む)
ビタミンCは肌を健やかに保つはたらきや、ストレスや紫外線を浴びることによって発生する活性酸素を消すはたらきがあります。
ビタミンCといえばレモンですが、レモン果汁100gあたりビタミンCの含有量は50mg(日本食品標準成分表(文部科学省発行))とされています。
レモン果汁はレモン全体の重さの約30%程度で、平均的なレモン1個分の重さ約120gで計算すると、レモン1個分あたりのビタミンCは約20mgとなります。
なので、ゴーヤ100gのビタミンCは、レモン1個の約3倍以上となりますネ。
ちなみに、ゴーヤの小さい(20cm程度)もので1本約250g程なので、その半分以下で100g。
ゴーヤのビタミンCは熱に強い
ビタミンCは加熱すると壊れてしまいます。
でも、ゴーヤのビタミンCは、短時間の加熱なら、ほとんど壊れません。
サッとボイルしたり、炒めても壊れないって嬉しいですよネ。
ワタに多いビタミンC
通常取り除いてしまうワタですが、実はそこには果肉以上にビタミンCが含まれています。
鉄分の吸収を高めるはたらき
ほかにもゴーヤは、豚肉などに含まれる鉄分の吸収を高めるはたらきがあるため、ゴーヤチャンプルーなどは効率良く栄養を摂取できるメニューでもあります。
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ゴーヤってどんな野菜?
ゴーヤはウリ科ツルレイシ属に属する一年草の植物です。
ゴーヤ(またはゴーヤー)とは、沖縄の方言で「ニガウリ」という意味の言葉で、正式名称は『ツルレイシ』といいます。
一般的なものでは、中長ゴーヤや白レイシ(サラダゴーヤ)、ミニゴーヤなどがありますが、ほかにも下記のように様々な品種があります。
・あばしゴーヤ
・長れいし
・太れいし
・白れいし
・ウッチャボルダエ
・白長れいし
・タイゴーヤ
・ベトナムゴーヤ
・純白ゴーヤ
・オーストラリアのゴーヤ
・群星(むるぶし)
・汐風(しおかぜ)
・島風(しまかぜ)
・夏盛(なつさかり)
あなたがよく目にするのは緑色のものかと思いますが、実は緑色のものはまだ未熟な状態なんです。
熟しているものは見た目が黄色く、さらに熟すと皮が破れて中から真っ赤なゼリー質に覆われた種が飛び出してきます。
わが家でも鉢植えでゴーヤを栽培していますが、完熟すると本当に真っ赤になるのでビックリします。
未熟でも緑色の状態のほうが食べやすいですけど。
なお、ゴーヤは暑さや病害虫にも強く、“つる”が長く伸びることから、食用のほかにも日よけがわり(グリーンカーテン)として育てられることもありますネ。
昨年育てたゴーヤのつるは、長いもので約7メートルくらい伸びました。
『夏バテに甘酒!?』
⇨甘酒の効能と熱中症※知らない主婦は損するかも知れない豆知識まとめ!
まとめ
苦いのが苦手、という方も多いかと思いますが、苦みが少ない種類のゴーヤを使ったり、料理の際には塩もみをしてから下茹ですることで苦みをやわらげることができますよ。
ゴーヤ茶などの加工品には、ゴーヤが丸ごと使われているため、栄養を無駄なく摂取することができます。
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夏バテが心配という方はぜひゴーヤを取り入れてみてくださいネ!
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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