口には噛む、飲み込む、話すといった重要な機能がありますが、この機能が衰えることは早期の老化の目安とされています。

 

口の機能低下は「オーラルフレイル」といわれ、症状が進行すると心身の健康にも影響してきます。

 

健康維持には口の機能も重要ということですネ。

 

口の機能低下は身体全体の衰えを招くため早い段階で対策することが大切なんです。

 

オーラルフレイルを予防する口の簡単な体操がありますので紹介します。

 

 

 

オーラルフレイル(口の老化)予防になる口の体操

 

口周辺の筋肉を鍛えておくことで、噛む力の維持や滑舌の改善にもつながりオーラルフレイル予防になります。

 

こちらでは口のトレーニング体操について簡単にご紹介します。

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口まわりのトレーニング体操

 

 

1.ゆっくりと大きく口を開けながら、「あー」と声を出します。

 

 

2. 口を閉じ、口の両端に力を入れながら、舌を上あごに押し付け奥歯を噛みしめます。

 

 

舌のトレーニング体操

 

 

1. 口を大きく開けて、舌をできるだけ下方向に向かって出します。

 

2.反対に上方向に向かって出します。

 

3.左右の口の端を舌先でさわります。

 

 

それぞれ一日に1セットを目安に行うようにしてみましょう。

 

 

また、口が乾く、唾液が少ないと感じる方は、唾液腺を刺激して唾液の分泌を促してあげることもできます。

 

 

その場合はあごの骨の内側部分(顎下腺、舌下腺)や、耳の前(耳下線)をやさしく刺激してあげることで、唾液が出やすくなり食べ物が飲み込みやすくなるほか、口臭予防にもつながります。

 

 

唾液の分泌を促す方法はこちらの記事で詳しくご紹介していますので参考にしてみてくださいネ。

『唾液の3つの働きとマッサージで増やす方法!唾液アップが健康のカギ』

 

 

噛んだり、飲み込んだりする力を維持するためは、ほかにも口腔内を清潔に保ち、歯周病やむし歯予防をすること、食べ物を良く噛むようにすること、定期的に歯科検診を受けること、など普段のケアもとても大切になります。

 

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口の衰えが全身の機能低下につながる!?

 

あなたはこちらのようなことを感じたことありませんか?

 

「滑舌が悪くなった」

「口の乾きが気になる」

「かたいものが噛めなくなった」

「むせる、食べこぼすことが多くなった」

 

といったことに心当たりがある方は、口の機能が低下してきているサインかもしれません。

 

 

口の機能低下は「オーラルフレイル」と呼ばれていて、簡単に言うとお口の老化です。

 

症状が進行してしまうと心身の健康にも影響してきます。

 

 

噛む力が弱くなり固いものが食べにくくなると、やわらかいものばかり食べるようになってしまいます。

 

 

そうすると、噛むために必要な筋力がより低下し、さらに噛む力が衰える……

 

噛む力が衰えてくると食事も面倒になったり、栄養不足にもなりやすく、元気がでなければ運動する気力もなくなってしまいます。

その結果、食欲が減る、バランスの良い食事が摂れずに栄養不足になる、滑舌が悪くなりコミュニケーションが億劫になるなど健康から遠ざかってしまいます。

 

 

そうなってくると、運動する機会が減ってしまうため、身体が弱くなりちょっとしたことで骨が折れたりします。

といった悪循環になってしまうのです。

 

 

加齢や生活習慣などの影響によって、筋肉が急激に減少する状態を「サルコペニア」といいます。

 

骨や関節、筋肉など運動器の衰えが原因で、“立つ”とか“歩く”の機能(移動機能)が低下している状態のことを「ロコモティブシンドローム」といいます。

 

 

オーラルフレイルは、この「サルコペニア」と「ロコモティブシンドローム」の前の段階の状態といわれています。

 

 

運動をして筋力を維持することも大切ですが、健康維持のためには口の機能を維持することも大切なことなのです。

 

 

なので、オーラルフレイル予防対策が必要になってきます。

 

 

オーラルフレイル予防対策のひとつとして、口まわりのトレーニング体操と舌のトレーニング体操をおすすめします。

 

 

カラオケもよい!?

 

口のトレーニング体操が面倒な方には、本や新聞などを音読することでもオーラルフレイル予防になるのです。

 

そして、カラオケで楽しく歌ったりすることも、口の筋力を維持するために役立ちます。

 

カラオケなら楽に続けられそうですネ。

 

 

オーラルフレイルの原因

 

 

加齢による筋力の低下と、歯を失うことがオーラルフレイルのおもな原因です。

 

「噛む力」と「飲み込む力」がないとものを食べることができませんが、加齢で口まわりの筋力が弱くなり、また歯が抜けるなどで本数が減ると、「噛む力」と「飲み込む力」が弱くなり、オーラルフレイルになってしまいます。

 

 

「噛む力」を嚥下力(えんげりょく)といいますが、実は男性の方が女性よりも「噛む力」の低下が起きやすいのです。

 

その理由として、ホルモンバランスの変化(テストステロンの減少)、もともとの筋肉量が多いため低下したときの差異が大きくなる、喉仏の重さで筋肉が下降する、女性よりも話す(口まわりの筋肉を使う)機会が少ないなどがあります。

 

興味深いのが、おしゃべり好きな女性は、話すことで口まわりの筋肉が鍛えられているということですネ。

 

 

なので、口まわりのトレーニング体操と舌のトレーニング体操は、オーラルフレイル予防対策としておすすめします。

 

無口な方はちょっと危険なのでできるだけおしゃべりしましょう。

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8020運動+オーラルフレイル予防

 

 

「8020運動」は「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」という願いから、80歳で20本以上の歯を保つことを目標にしています。

 

歯が20本以上あれば食生活がだいたい満足できるからです。

 

歯を失わないこともオーラルフレイル予防と同じく大切なことですネ。

 

 

では、歯を失わないためにはどうすればいいのでしょうか。

 

 

歯を失う原因と予防

 

 

大切な歯を失う主な原因はむし歯と歯周病なんです。

 

むし歯と歯周病の予防はまず食後の歯磨きですネ。

 

歯磨きのコツは、歯や歯と歯ぐきの間の掃除(ブラッシング)と、歯と歯の間の掃除(歯間ブラシ)をきちんと実践して歯周プラーク(歯垢)をとることです。

 

でも、歯垢は残りやすくて歯石になってしまうと自分での除去が難しいです。

 

なので、定期的に歯科医に診てもらいクリーニングをしてもらいましょう。

 

そのためには、あなた専用のかかりつけ歯科医を持つことをおすすめします。

 

虫歯になっていなければ口は健康ということではないですネ。

 

あなたももっと積極的に口の健康づくり始めませんか。

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まとめ

 

健康維持のためには、摂る栄養のバランスや運動、睡眠、ストレスの解消、心の安定、その他多くのことが必要ですネ。

 

噛む、飲み込む、話すなどの口の機能が衰えることでも老化が早まり健康維持が難しくなってきます。

 

健康寿命を延ばすためのひとつとして簡単にできる口の体操をおすすめします。

 

 

口の体操はオーラルフレイルの予防になりますし、健康維持に期待できます。

 

 

ここまでお読みいただきありがとうございます。