レンコンは縁起の良い食材としてお節料理によく使われる野菜です。

 

シャキシャキ・ホクホクの食感が楽しめるレンコンは、日本人にはなじみ深い食材ですネ。

 

レンコンには身体に良い栄養成分が豊富に含まれています。

 

レンコンの栄養素の働きは、免疫力アップから老化予防や止血作用など様々な効能がある優れた野菜なんです。

 

くわしくご紹介しますので参考にしてくださいネ。

 

 

 

レンコンの主な栄養成分と効能

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レンコンに含まれる栄養成分は、タンニン、ビタミンC、炭水化物、アスパラギン酸、食物繊維、アルギニン、チロシン、レシチン、鉄分などが含まれています。

 

こちらではレンコンの主な栄養成分と効能についてご紹介します。

 

 

レンコンの栄養成分 タンニン

 

 

レンコンを切って時間が経過すると切り口が変色しますが、これはポリフェノールの一種のタンニンが酸化するためです。

 

タンニンは体内の余分な活性酸素による酸化を防いでくれるので、老化予防や肌を健やかに保つはたらきが期待できます。

 

ポリフェノールは抗酸化作用があり、体内の活性酸素を除去する働きがあります。

 

レンコンには、タンニンのほかにも多くのポリフェノールが含まれています。

 

タンニンは収斂作用や止血作用、消炎(熱を冷ます)作用があります。

 

収斂作用(しゅうれんさよう)とは、組織や血管を縮める作用のことです。

 

なので下血、血尿、鼻血、痔の出血、産後の出血など止血作用の効果が期待できます。

 

とくに切れ痔のある方にはレンコンおすすめです。

 

タンニンはレンコンの皮や節に多量に含まれています。

 

レンコンに含まれるデンプンにも、すぐれた止血作用がありますので、相乗効果により胃潰瘍や十二指腸潰瘍などにも効果が期待できます。

 

 

レンコンの栄養成分 ビタミンC

 

 

レンコンにビタミンCは100gあたり48mg含まれています。

 

成人の場合ビタミンCは、1日に100mgの摂取量(男女共)が推奨されていますので、レンコン1節(約180g)食べるとほぼ摂ることができます。

 

 

ビタミンCは免疫機能に関わる栄養素で、ストレスによるダメージから身体を守ってくれるはたらきがあります。

 

 

ただし、ビタミンCは水に溶けやすいため、あく抜きや茹でる際には短時間で済ませるのがおすすめです。

 

他にもビタミンCは、鉄分の吸収率を高めることで貧血予防にも効果的です。

 

髪の毛や爪、皮膚などを作るコラーゲンの生成にもビタミンCそ必要な成分です。

 

 

肌の健康やシミ、そばかすなどの回復を早める効能もあります。

 

ちなみにレモン1個分のビタミンCは約20mgです。

 

※日本食品標準成分表(文部科学省発行)では、レモン果汁100gあたりのビタミンCの含有量は50mgとされています。(レモン果汁はレモン全体の重さの約30%程度です)

 

みかんに含まれるビタミンCは100g中に35㎎です。

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レンコンの栄養成分 食物繊維

 

 

レンコンには食物繊維も豊富に含まれていています。

 

レンコン100gに2.5gです。(推奨は1日あたり男性20g以上、女性18g以上)

 

レンコンに含まれる食物繊維は水に溶けにくい不溶性食物繊維です。

 

不溶性食物繊維は水分を吸収することで膨らみ、腸を刺激することでぜん動運動が活発になり便通をよくする働きがあります。

 

腸のためには、不溶性食物繊維2:水溶性食物繊維1の割合で摂るのが推奨されています。

 

ワカメや大麦など水溶性食物繊維を多く含む食材と摂取するとよいです。

 

 

食物繊維がバランスよく含まれているキクラゲ!

『キクラゲの栄養素と効能は?免疫力アップに医師も注目?!』

 

 

レンコンの栄養成分 炭水化物

 

 

レンコンには100g中に15.5gの炭水化物が含まれています。

 

炭水化物はネルギーになり生命維持活動としても効果があります。

 

 

レンコンの栄養成分カリウム

 

 

カリウムは過剰な塩分を排出してくれるため、高血圧の予防になるほか、むくみの予防や筋肉の機能を正常に保つ効能があります。

 

カリウムは水に溶け出しやすいので、ビタミンCと同じようにあく抜きや茹でる際には短時間で済ませるのがおすすめです。

 

 

レンコンの栄養成分 パントテン酸

 

 

レンコンに含まれるパントテン酸は100g中に0.89㎎です。

 

パントテン酸はビタミンB群の一種で、摂取した糖質や脂質、たんぱく質の代謝を助けるはたらきがあります。

 

パントテン酸が不足すると、エネルギーを生成しにくくなってしまいます。

 

だるさを感じるときはパントテン酸不足かもしれませんネ。

 

 

レンコンの選び方と保存方法

 

 

レンコンの選び方

 

両端の節の部分がカットされていないものが理想ですが、カットされている場合は切り口にツヤがあり、穴の中が白いものを選びましょう。

 

丸くて太く、厚みのあるものがおすすめです。

 

また、皮に色むらや傷、青黒いしみがあるものは鮮度が落ちているので選ばないようにしましょう。

 

 

レンコンの保存方法

 

保存する際は、節が付いている場合、湿らせたキッチンペーパーや新聞紙に包んだ上で、ポリ袋に入れます。

 

 

カットしている場合は、切り口が空気に触れないようラップでしっかりと包み、そのあとはそれぞれ冷蔵庫で保存するとよいです。

 

 

保存の目安

 

節が付いているものは1週間程度です。

 

カットされているものは2~3日程度が保存の目安となります。

 

 

レンコンの常備にはレンコンパウダーが便利ですよ。

 

 

 

 

レンコンは縁起の良い野菜?

 

 

レンコンとは、水生植物の蓮(はす)の地下茎(ちかけい)部分のことを指します。(地下茎は根ではなく、茎がふくらんだものをいいます。)

 

レンコンは縁起物

 

レンコンは、池や湖、専用の田んぼなど水の多い粘土質な環境で育つので、成長するために必要な空気を取り入れるための穴がたくさん空いています。

 

この形状から、「先が見える、見通しがきく」などの「縁起物」として、お正月料理などの慶事の際に使われます。

 

 

蓮と睡蓮の違い

 

 

ちなみに蓮に似たものとして睡蓮(すいれん)がありますが、蓮と睡蓮は別物であり、レンコンを収穫できるのは蓮のみです。

 

見た目は似ていますが、睡蓮の葉には切れ込みがあり、蓮の葉は切れ込みがなく円いのが特徴です。

 

主に茨城、徳島、愛知などで栽培されています。

 

レンコンの旬は秋から冬にかけて寒い時期です。

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まとめ

 

 

レンコンの主な栄養成分と効能についてご紹介してきました。

 

レンコンの栄養成分は、免疫力アップ、咳止め、喉の痛み、鼻炎、花粉症、便秘予防、美容・美肌、がん予防、コレステロールの上昇抑制、動脈硬化の予防、高血圧の予防・改善など多くの効能が期待できます。

 

見た目は淡白なレンコンですが旬の時期はとくに栄養成分も豊富なので、ぜひ食べてみてください,ネ。

 

ここまでお読みいただきありがとうございます。