肩こりの改善は「肩こりなんだから、首や肩を触ったり、動かしたりするんでしょ?」と思われる方がいらっしゃるのが普通かも知れませんネ。
実は脇の下がこると肩こりになる可能性があるんです。
既に緊張状態になってしまった脇の筋肉を、軽く動かしたり、もんだり、押したりするだけで肩こりを解消することができる方法をお伝えします。
目次
肩こり改善「脇の下ストレッチ・マッサージ」
脇の下が痛い肩こりに脇の下の筋肉をほぐすマッサージ方法を説明していきます。
難しくはありません。「ぐる~ぐる~」と「ギュッ」だけ!
まずは、脇の下の筋肉をほぐします。
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脇の下の筋肉をほぐすマッサージ方法
1. 両手ともに指先を肩にのせます。
2. ひじで円をかくように前5回、後ろ5回ずつ回していきます。
※ひじをあげる時は、耳のあたりまであげること。
背中側を通る時は、両ひじをくっつけるようにイメージしながら回すのがポイント。
3. これを2セット行います。
次に、脇の下の筋肉である大円筋の緊張状態をほどきます。
1. 片方の手の親指を反対側の脇の下に入れます。
2. 残りの4本の指は肩甲骨の外側をつかみます。
3. 指のセットができたら、10秒ずつ優しくもんでいきます。
※この時、肩甲骨から脇の下に広がる大円筋を優しくもみほぐすイメージで、4本の指を上下に動かしながらもんでいきます。
4. 1~3の動作を反対側も同様に行い、両脇で2セットずつ行います。
「脇の下がす~っと軽くなっていくのを感じませんか?」
朝起きた時や、夜寝る前に行なっていただく他、もしストレッチ・マッサージを忘れてしまった時は、腕を上げて思いっきり伸びをする、つり革につかまって通勤するなど脇の下を伸ばすような動作を意識的にしてみてくださいネ。
【おすすめ記事】
⇒『肩こり予防に耳たぶ運動?カギはストローになるってどういう事?』
脇の下の筋肉をまずほどいて既に起こってしまっている肩こり解消をしていきましょう。
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脇の下の筋肉には無関心?
あなたは1日の中でご自身の「脇」を何回触っていますか?
「1日の中で、あまり触ることがないな…」
「これまでも意識的に 触ったことがないかも…」
と思った方は、一度、脇の下の中心を指でギュッと押してみてください。
「痛い!」と思った方は要注意。
「ちょっと痛い」
「あまり痛くない」という方も脇の下のこりから、次第には「肩こり」になってしまう”予備軍”の可能性があります。
なぜ、脇の下がこるの?
脇の下がこってしまう理由は、主に2つあります。
1つ目は、「身体の表と裏をつなぐ筋肉であること」
2つ目は、「リンパ管が 集合している箇所であること」です。
人間の身体は、耳や唇などを除き、全身が筋肉で動いています。
あまり想像できないかもしれませんが、脇の下にも、もちろん筋肉があります。
大円筋(だいえんきん)は「つなぎ目」
脇の下の筋肉は、「大円筋(だいえんきん)」と呼ばれ、身体の背面にある、肩甲骨から脇の下まで広がっています。
この大円筋は、身体の背面にある背中を大きく覆う筋肉の「広背筋(こうはいきん)」(ウエストのちょっと上あたりの筋肉)と隣り合わせにあります。
また、身体の表側のちょうど胸あたりの筋肉である「大胸筋(だいきょうきん)」とも隣り合わせにあります。
つまり、言い換えれば、脇の下の筋肉「大円筋」は、私たちの上半身の表と裏をつなぐ筋肉の「つなぎ目」となっているのです。
脇の下の筋肉は“こり”やすい
筋肉は常に連動して動き、私たちの動作が生まれています。
連動する筋肉の1つがこり固まっている緊張状態だと、他の筋肉もスムーズに動かすことはできません。
日常生活の中で脇まわりを動かすことをあまりしない分、脇の下の筋肉はこってしまい、すぐに緊張状態になってしまう傾向にあるのです。
肩こりの症状は脇の下の“こり”?!
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それに加え、脇の下には「脇下リンパ節」というリンパ管が集合しています。
リンパ液はリンパ管自体が伸縮して流れていきますが、リンパ管のまわりの筋肉の助けがないとスムーズに運ぶこともできなくなってしまいます。
つまり、大円筋が緊張状態だと、それに連動する筋肉も緊張状態になってしまうことでうまく機能せず、またリンパの流れにも影響を与えてしまうので、脇の下がこり、肩こりの症状として現れているのです。
つまり、既に起きている肩こりには、まずは身体の表と裏をつなぐ脇の下の筋肉をほどいてあげることが重要になってくるのです。
まとめ
肩こりで首や肩を触ったり、もんだり、ストレッチなどいろいろと対処の仕方がありますネ。
肩こりがなかなか解消しないときは、脇の下の筋肉のこりもほぐしてみましょう。
既に緊張状態になってしまった脇の下の筋肉を、軽く動かしたり、もんだり、押したりするだけで肩こり解消に期待できます。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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