鼻うがいは、花粉やホコリ鼻の中の痰やアレルギー物質を洗い流すことで、花粉症や鼻づまり、アレルギー症状の緩和に効果的な方法として知られています。しかし、正しい方法で行わないと逆に鼻や耳に水が入り、感染症を引き起こす可能性もあります。
そこで、今回は私が実践している楽チンな鼻うがいと、他に3種類の鼻うがい方法をご紹介します。初めての方でも簡単に行える方法から、ややテクニカルな鼻うがいも取り上げていますので、ぜひ参考にしてみてください。
鼻うがいは正しい方法で行うことが大切なため、注意点や注意すべき点についても詳しく解説しています。これから鼻うがいを始めたい方や、今まで正しい方法で行っていたか不安な方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
目次
自宅でできる鼻うがい3種類の方法
ネティポットを使った鼻うがい
ネティポットとは、鼻うがい専用の器具で、陶器製やプラスチック製などがあります。温かい塩水をネティポットに入れ、片方の鼻から注ぎ、もう一方の鼻から出すようにして洗浄します。1日1回から2回程度、鼻詰まりがひどい時は3回程度行います。
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エネマシリンジを使った鼻うがい
鼻うがい用のシリンジを用意します。市販のものや、医療機関で配布されるものがあります。
温かい塩水をエネマシリンジに入れ、片方の鼻にエネマシリンジを差し込み、ゆっくりと液を注入します。液を注入したら、鼻水と一緒にすすいで出します。1日1回から2回程度、鼻詰まりがひどい時は3回程度行います。
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鼻用洗浄器(電池式)を使った鼻うがい
鼻用洗浄器(電池式)は、電池式で動くので初めての方でも簡単に手軽に使える器具です。温かい温水(水道水)や食塩水を器に入れ、鼻の穴に器の先端を差し込み、スイッチを入れて使います。液が鼻腔内に入り、洗浄してくれます。1日1回から2回程度、鼻詰まりがひどい時は3回程度行います。
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私がしている鼻うがいは「ハナクリーンS」
「私が使ってるのはこのハナクリーンSなんです」
使う理由ですけど、医師に教えてもらったからという単純な理由ですが正解でした。
他の方法もありますけど、こちらはとっても使いやすいので、鼻うがい初めてやるって人には良いと思います。
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鼻うがいハナクリーンSの仕方
生理食塩水の作り方
あなたは、「鼻うがいって痛いのでは?」って思っていませんか?
プールなんかで真水を鼻に入れた経験とかあるとどうしてもそんなふうに思っちゃいますネ。
でも、安心してくださいネ。生理食塩水でやれば痛くないですから。
鼻うがいで必ず守るべきことの一つとして「生理食塩水でうがい」なんですよ。
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生理食塩水は、0.9%の食塩水ですが、これは、人間の体液と同じなんです。
ま~、「人工的鼻水」をつくっちゃうわけですネ。
鼻水なら、鼻に入っても痛くないって思いませんか。
0.9パーセントの食塩水とは、おおざっぱに言っちゃうと、1リットル(1キログラム)の水に9グラムの食塩を混ぜればOK。
生理食塩水をつくるのが難しいって思われるかも知れませんが、そんなに厳密でなくってもなんとかなっちゃいますよ。
でも、最初は「塩の量がどれくらいなの?」とか「計量器がない」「計量スプーンのちっちゃいのない」ってことも・・・
そんな時は、「ハナクリーンS」には、専用の食塩(サーレS)がちゃんと販売されちゃってるんですよ。
鼻うがいが初めての人は、この「サーレS」を使われたらよいと思います。でもですね、、、サーレSってほとんど中身はただの塩なんですよ。あなたが、鼻うがいを続けられるようになったら、安い塩と小さい計量スプーンを用意されるとよいです。
サーレSを買い続けるのって「コスパ悪いですからネ」。私も、買ったのは最初だけでした。サーレSなんですが、最初に水が入るとき、瞬間的なんですけど、ツンとした感じがあって「イヤだ!」って人もいます。
私は、「あんまりに気にならない」のですが・・・ツンとくるのって、温度が関係したりするんです。熱すぎたり冷た過ぎても鼻にツンとくるようです。なので、あなたがツンとこない温度を探されるとよいと思います。
ハナクリーンSは、液晶温度計付なんですよ。なので、ぬるま湯を入れると何度なのかがわかります。鼻うがいの適温は、38℃~42℃くらいなんですが、あなた好みの温度を見つけてくださいネ。
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鼻への入れ方(注意点その1)
前かがみになって、ハナクリーンSを鼻に入れ、ゆっくりポンプを押してください。
このときに、とっても大切な注意点があります!
必ず、「あー」とか「えー」って言いながら、ゆっくりポンプを押してくださいネ。
「がー」でもいいですよ。
理由は、鼻の中に水を入れるので圧力がかかります。その圧力をきちんと逃がしてやるためなんです。「あー」とか「えー」をやらなかったら、水がおかしなところに入っちゃって、あなたが痛い思いをすることになってしまいますから。
右からされたら、次は左も同じようにしてください。ギュウギュウされても、あまり出ないときは、無理をしないでくださいネ。
鼻への入れ方(注意点その2)
鼻への入れ方でもう一つ注意することがあります。ボトルが空になりそうな最後のときなんですが、使い切ろうとして、泡のような空気が入ると耳に影響しやすいです。
なので、食塩水が少なくなってきたら、そこで終了にするか、新たに足すのがよいですよ。あなたが、中耳炎になったりすると困りますので。
終わりに軽く鼻をかむ
終わりましたら、軽く鼻をかんでくださいネ。これは、鼻の中に残ってる鼻水などを出すためです。このときも、必ず守ってほしい注意点があります。
「絶対に強くかまないでください!!」
鼻の中の食塩水が出し切れてない状態で、鼻の中に圧力をかけると、食塩水が変なところに入ってしまいます。耳のほうに入っちゃうと痛いので気をつけてくださいネ。
鼻うがい3つの注意点
鼻を洗い流し過ぎると機能が弱まる?
鼻うがいは、多くの耳鼻科がすすめていますが、それでもやり過ぎはよくないって指摘される医師もいます。鼻の粘膜が正常なら、自浄作用があり、それ自体で鼻をキレイにするパワーがあるわけです。
それを、たびたび食塩水で洗い流していると、鼻がもっている本来の機能が弱くなるのではないかという指摘なんですよ。だいたい「1日数回(2~3回)がいい」と言われる医師が多いです。なんでもやり過ぎってよくないですし、注意はしましょうネ。
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副鼻腔に溜まった水はしっかり出す
あなたは、「人の鼻の中には、たくさんの小さな穴があるんですが知っていましたか?」これらの穴は、鼻の中の湿度を保ったり、声を共鳴する役割があるといわれていて副鼻腔といいます。
鼻をかんだとき、たくさん鼻水が出ちゃって、どこに入ってたんだと思ったことありませんか?これは、副鼻腔に溜まった膿なんかが出ちゃったりしてるんですよ。
で ですね、鼻うがいをすると副鼻腔にも水が入る人もいるんです。入ってもかまわないのですが、出さないとそのまま溜まっちゃうんです。それが、ところかまわず出たりすると困るじゃないですか。
なので、鼻うがいをした後は、きちんと副鼻腔に溜まった水は出してくださいネ。出し方ですが、ゆっくり顔を横に傾けたり、前に傾けたりすると出てくることが多いですよ。このときも、注意することがあります。
「きちんと出すまでは、ツバを飲み込まないでください!」ツバを飲み込んじゃうと耳へ水が流れ込むことがあるんです。
そうなると、私も経験があるんですが、数十分間は、耳がポコポコってなって困りますよ。風邪の場合は、鼻水の汚染度が特に高いので注意してくださいネ。中耳炎になることもありますので。
容器は清潔に保つ
使用後は、鼻水なんかがついていないか確認して、しっかり水道水で洗い流してくださいネ。洗剤で洗ってもいいですが、すすぎは丁寧にしましょう。流水で洗い流すことがポイントですよ。
洗った後は、よく乾燥させてくださいネ。これをいい加減にすると中にカビってことも。少し熱めのお湯で洗って、口を下にして振ったり、ハンドタオルにポンポンと叩くようにすると、水気が早く取れて乾きがよくなりますよ。
鼻うがいのメリット
医師がおすすめ風邪やインフルエンザの予防に
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風邪やインフルエンザ予防は、まず「うがい・手洗い・マスク」ですが、それプラス鼻うがいを奨励する耳鼻科の医師も多いです。風邪やインフルエンザの予防は、大別すると二つです。
- 体の中にウイルスを侵入させないこと
- 体の中に入ってしまったウイルスを排出すること
鼻の粘膜強化
鼻の粘膜は、水分がなくなってしまうと(乾燥すると)すぐに機能しなくなっちゃいます。なので、エアコンなどで乾燥すると、風邪をひきやすくなるんですよ。
鼻うがいすることで、潤えばついた異物を洗い流すだけでなくって、これから異物が侵入してきても、しっかり対応ができるようになっちゃうのです。いかがでしょうか。鼻うがいの効果ってなかなかのモンでしょう。
冬になると乾燥で、鼻と喉の粘膜が働かなくなり、体内に異物が入りやすくなります。そして、侵入した異物は、体温の低下でさらに免疫力が低下、排出もできない。なので、乾燥する冬は、風邪やインフルエンザが増えちゃうんですよ。
あなたは、もう冬場の風邪・インフルエンザ対策がおわかりですネ。うがい・手洗い・マスク」プラス「鼻うがい」を実践しましょう!
【動画】ハナクリーンS 使用方法
「使い方がいまいちわかりにくかった」って人に、動画をアップしておきます。
「鼻うがい」の仕方や器具などを紹介してきましたが、「うがい・手洗い・マスク」なども花粉やホコリやウィルスなどを体内に取り込まない予防の一つです。
体温をいつも高めに保ち、バランスのとれた栄養を摂って、免疫力を高めることなどが、体内に侵入したウイルスを排出することになります。
鼻うがいは、花粉やウイルス菌を体内に侵入させない効果があるわけです。風邪やウイルスの予防に「うがい・手洗い・マスク」は、一般的にされていますので、「鼻うがい」も加えられてはいかがでしょうか。
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