「変形性膝関節症」は、日本で約2500万人以上いると言われています。(予備群を含む)
さらに、男性の約2倍近くも女性の方が多いのです。
そのままにしていると進行とともに歩けなくなることもある危険な病気です。
女性に多い原因や症状と対策を知っておきましょう。
目次
変形性膝関節症が女性に多い原因
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女性の場合、骨の摩耗するスピードがとても早いことが変形性膝関節症が女性に多い理由のひとつです。
さらに、エストロゲンや筋肉量、ジャンプ着地動作も影響します。
女性ホルモンの減少
体の骨や軟骨、筋肉が健康に維持されるためには、女性ホルモンの一種である「エストロゲン」が関係していると考えられています。
女性の方は、45~55歳前後で閉経するとエストロゲンというホルモンの分泌が急激に減ります。
50歳以上の女性は同年代の男性と比べて下記のように、軟骨の摩耗するスピードが早いという報告があります。
・すねの骨「脛(けい)骨」で約4倍
・ひざのお皿「膝蓋(しつがい)骨」で3倍
でも、変形性膝関節症の原因は、軟骨の摩耗するスピードが早いだけではないんです。
女性は男性より筋肉量が少ない
変形性膝関節症が女性に多いのは女性ホルモンの減少だけではありません。
実は「女性の筋肉量」とも関係があります。
女性はもともと男性と比べて、膝のクッションとなる筋肉量が少なくて、体脂肪率が高いことも原因のひとつです。
ジャンプ着地動作も影響
女性は、ジャンプ着地動作をする場合に、「膝が内側に入るようになりがち」です。
これは、変形性膝関節症の原因となる膝のケガをしやすいことも関係していると考えられています。
つまり、骨折・関節軟骨損傷・前十字靭帯損傷・半月板損傷などのケガをしやすいのです。
これらのケガも変形性膝関節症の原因となりやすいのです。
変形性膝関節症の原因(男性&女性)
1番大きな原因は加齢です。
加齢とともに少しずつ膝の軟骨がすり減ったり削れたりすることで表面が荒れて、慢性的な炎症や変形が起こります。
次に体重で肥満も原因です。
膝の関節には体重の4~6倍の負荷がかかっています。
なので、O脚は変形性膝関節症のリスクがとても高くなります。
実は運動不足も原因のひとつです。
他にも、体質、骨密度、膝のケガも原因になります。
変形性膝関節症とは
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変形性膝関節症とは、膝関節の軟骨が少しずつすり減ることで痛みを生じる病気です。
症状が進行すると足が変形し、最悪の場合歩行困難になる場合もあります。
主な症状
変形性膝関節症の主な症状は膝の痛みと水がたまることです。
軽度の症状
軽度のころは、こわばったり、立ち上がったり、歩き始めるときに膝が痛みますが、休めば痛みが取れる状態です。
中等度の症状
中期になると、自由に動けなくなり、歩くと膝が痛み、正座がしにくくなり、階段の昇降も困難になってきます。
水がたまることもあります。
重度の症状
重度になると、膝の変形がわかるようになり、膝がピンと伸びなくなり、歩行も困難で日常生活が不自由になります。
歩くときに膝が横揺れしたり、動かなくても痛みがでます。
変形性膝関節症の対策
日常生活では下記のことを注意しましょう。
・ふとももの前の筋肉(大腿四頭筋)を鍛える。
・正座をさける、またあぐらをかく、“女の子”座りをしないようにする。
・肥満にならないようにし、肥満なら減量する。
・膝をクーラーなどで冷やさないようにし、温めて血行を良くする。
・重いものを持たないようにする。
・膝のケガをしないようにする。
・運動不足にならないようにする。
膝の機能を維持するには、軽い運動で鍛えることも大切なんです。
こちらの運動方法をぜひお試しくださいネ。
⇒『変形性膝関節症の運動方法を体験してみて分かったことや注意点』
痛みの症状がでた場合の対策
基本はすぐに専門医の診断を受けて指示に従いましょう。
放置すると歩けなくなることもある厄介な病気なので注意しましょう。
問診や触診、X線(レントゲン)検査、MRI検査などで診断をします。
軽度の対策
①湿布やサポーターを使ってみる。
でも、サポーターはクセになることもあるので頼り過ぎないようにしましょう。
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②グルコサミンやコンドロイチンなどで満足できなかった方に、人気の『北国の恵』がおすすめです。
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③長州力さんも使っている家庭用電気治療器を使ってみる。
中度の対策
中等度なら膝関節内にヒアルロン酸の注射をする治療も有効ですが、効果には個人差があります。
ヒアルロン酸注射の効果や副作用について、私の体験をこちらの記事で紹介していますので、ぜひご覧くださいネ。
⇒『ヒアルロン酸注射を膝にしたので効果と副作用について報告します!』
重度の対策
重度で、上記のような治療でも治らない場合は手術治療になります。
これには関節鏡(内視鏡)手術、高位脛骨骨切り術(骨を切って変形を矯正する)、人工膝関節置換手術などがあります。
まとめ
変形性膝関節症のリスクは加齢とともにだれでも高くなります。
とくに女性で中高齢者になると男性の約2倍近くも発症しています。
重度の症状になると寝たきりになるリスクも高まります。
膝痛を感じたら、すぐ専門医の診察を受けてその指示に従いましょう。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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