アマゾンにも匹敵する希少動物の宝庫“マタ・アトランティカ”は、ブラジル東部の大西洋の海岸線に沿って分布しています。

 

かの「ダーウィン」が立ち寄り、感嘆した場所でもあります。

 

マタアトランティカの森は、希少動物の宝庫です。

 

“世界一平和なサル”といわれる「ムリキ」や「ゴールデンライオンタマリン」という小さなサルも生息しています。

 

 

マタアトランティカの場所は?

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マタアトランティカの場所は、ブラジル東部の北はピアウイ州から、南はリオ・グランデ・ド・スール州までの大西洋の海岸線に沿って約 5,000 km、17 の州にわたり分布しています。

 

森林は海岸沿いだけでなく、ブラジル内陸からパラグアイやアルゼンチンの国境まで広がっていました。

 

マタアトランティカ地域は、大西洋に面した南緯 8~30 度の亜熱帯地域です。

 

年平均気温は 12~24 度で、年平均降水量は 1,400~1,500mm です。

 

※現在のマタアトランティカは、南部の山地に分布している程度です。以前の森の約9割は、牧場や農場、そして都市に姿を変えてしまっています。

 

 

マタアトランティカとは?

出典:Wikipedia
 

マタ・アトランティカ(Mata Atlantica)は、ポルトガル語で、ブラジルの大西洋側に分布している大西洋岸森林のことをいいます。

 

マタアトランティカの「マタ」は、ポルトガル語で“森”のことで「大西洋の森という意味」です。

 

マタ・アトランティカは、アマゾンと同じ亜熱帯雨林です。

 

 

「ムリキ」は“世界一平和なサル”!?

 

 

マタアトランティカは、ここにしかいない固有の生物が数多く生息していることで知られています。

 

その中でも“世界一平和なサル”と言われる「ムリキ」が有名です。

 

ムリキは、高い木の上で50匹以上の群れを作って生活していますが、群れには順位がありません。

 

日本のサルの群れのような“ボス”はいないのです。

 

そして、食べ物や繁殖相手を巡って争うこともあまりありません。

 

なので“世界一平和なサル”とも言われています。

 

 

サルの“架け橋”とは?

 

 

“世界一平和なサル”を象徴しているのが、自分の体を使う“架け橋”なんです。

 

「ムリキ」の群れが木から木へと移動する場合、数匹が手や尾をつないで橋となり、他のメンバーや子どもが渡るのを助けるのです。

 

地球の人間も見習いたい助け合いの行動をするのです。

 

この不思議な行動は、森という環境への適応ということだけでしょうか。

 

厳しい乾季を生き延びるために、ムリキ達は助け合ったり、争わない生活を身につけたのでしょうか。

 

私たち人間よりも心は進化しているようですネ。

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「ゴールデンライオンタマリン」は黄金のサル

 

密漁で絶滅が心配されていた小さな金色のサルも棲んでいます。

 

「ゴールデンライオンタマリン」というライオンのようにたてがみのあるサルです。

 

リオから車で約1時間ほどの森で保護し復活の努力がされています。

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まとめ

 

1832年、マタアトランティカに立ち寄ったあのダーウィンは、「至る所森の壮大なことは、何ものにも譲らなかった」と感嘆したそうです。

 

でも、今は熱帯常緑樹でおおわれていた壮大な森も、見る影もなく開発の波に飲まれてしまったようです。

 

森や生物を守るために、植林などの努力はされています。

 

マタアトランティカには、世界各地から研究者や自然保護関係者たちが訪れています。

 

ここまでお読みいただきありがとうございます。