コーヒーや緑茶は好きだけど、カフェインが気になるという方は多いのではないでしょうか?そこで登場するのがよく耳にする「デカフェ」。でもデカフェは危険という説もあります。
実はデカフェにも注意が必要な理由があります。その理由と、デカフェの製法による2つの注意点について、詳しく解説していきます。デカフェを愛飲する方はもちろん、今後デカフェを選ぶ際には知っておくべき情報です。
デカフェのほかにも、似た意味のものにノンカフェインやカフェインレスがあります。その違いやデカフェの安心な選び方も紹介しています。
目次
デカフェは危険?
デカフェはカフェインが少ないというメリットがある一方で、身体に良くないし危険といわれることがあります。「デカフェは本当に危険なのでしょうか?」
分析して分かったことですが、デカフェは危険と言われる原因は、カフェインを抽出する方法にありました。でも、これはデカフェを作るときの除去方法によるため、デカフェはすべてが危険で身体に悪いというわけではありません。
デカフェが危険かどうかを判断するためには、カフェインを抽出する方法を知らなくてはなりませんので、まず抽出方法を紹介します。
有機溶媒法
有機溶媒(薬品)を使ってカフェインを抽出する方法なんです。カフェインが溶ける薬品(ジクロロメタン)を使用して、カフェインを抽出する製法です。この製法には、風味が損なわれる、薬品の残留するなどの問題があります。
有機溶媒法は費用を抑えて作ることができますが、生豆が有機溶媒(ジクロロメタン)と直接接触しているため、コーヒー豆に残った薬品が身体に悪影響を及ぼす可能性があります。デカフェが危険とか身体に悪いといわれるのは主にこの製法によるものです。
この方法(有機溶媒法)で作ったコーヒーは、日本で販売することはできませんし、輸入も禁止されています。
ジクロロメタンは危険!?
ジクロロメタンはガン原生物質(発がん性の高い物質)に指定されてます。なので、危険な物質ということになりますネ。有機溶媒法ではカフェイン抽出に「ジクロロメタン」という発がん性の高い物質と直接コーヒー豆が接触します。
もし、ごくわずかに豆に残留しても健康被害がでるほどのものではないですが、完全に安全とは言い切れないですネ。海外では、ローコストでできる製法なので、広く採用されていますので海外旅行されたときのコーヒーの注文には注意されたほうがいいですネ。
有機溶媒(薬品)を使ってカフェインを抽出する有機溶媒法に、ガン原生物質に指定されているジクロロメタンを使うので、デカフェは危険と言われているのです。でも、日本では、販売も輸入も禁止されているので神経質になる必要はないと思います。
水法
水を使った抽出方法。コーヒーの生豆を水に浸し、その水にカフェインを溶かし、カフェインが溶け出した水に、有機溶媒と呼ばれる薬を使用してカフェインを抽出します。
抽出するときに薬を使用しますが、コーヒー豆には直接触れないので、安心な製法です。コストを抑えて効率的にカフェインの除去ができるため、現在の主な方法として広く取り入れられています。水を使った抽出方法は危険ではないです。
二酸化炭素法
「超臨界二酸化炭素抽出」ともよばれる新しい抽出方法です。二酸化炭素に一定以上の温度と圧力を加えると、二酸化炭素は気体と液体の両方の性質を持った状態になり、そこからカフェインを抽出します。
二酸化炭素は常温・常圧に戻すと除去できて、もし残っても毒性はありません。二酸化炭素で抽出する方法は、味や風味もほとんど損なわれません。なので、二酸化炭素法は危険ではないです。
でも、薬品などを使わないため1番安全な除去方法ともいわれていますが、コストが高いため、販売価格が高くなってしまう側面もあります。
デカフェってなに?
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デカフェの製造方法を見て危険!?と言われる原因を分析してきましたが、そもそもデカフェって何なのでしょうか。
デカフェとは、フランス語で「カフェインを取り除いたもの」という意味で、本来カフェインが入っている飲食物から、カフェインを取り除いたり、製造の段階で添加しないようにしたり、意図的にカフェインを含まないようにすることをいいます。
なので、デカフェとはカフェインを3種類の方法で除去して、カフェインを気にする方でもコーヒーなどの飲み物を楽しめるように作られたものということですネ。
カフェインとは?
カフェインとは、コーヒー豆や茶葉、カカオ豆に含まれている苦みのある成分のことで、覚醒作用(=睡眠抑制)やむくみ予防が期待できます。
でも、カフェインは飲み過ぎると不眠やめまい、ホルモンバランスが崩れるなどの副作用があるため、飲み過ぎには注意が必要です。カフェインも適度に摂れば健康に役立ちます。
あまりにガバガバ摂ってしまうとカフェインによる副作用が出てしまうこともありますので注意しましょう。
ノンカフェイン、カフェインレス、デカフェの違い
デカフェのほかにも、似た意味のものにノンカフェインやカフェインレスがありますので違いを紹介します。
ノンカフェイン
カフェインを含まない原材料のみで作られているものを指します。代表的なものに、麦茶やルイボスティー、コーン茶やタンポポコーヒーなどがあります。
カフェインレス
元々カフェインを含んでいるものから、カフェインを減らしたものを指します。でも、全く含まれていないわけではなく、少量のカフェインが含まれています。
カフェインを90%以上除去したコーヒーについては、「コーヒー飲料等の表示に関する公正競争規約・施行規則」というルールに則って「カフェインレスコーヒー」と記載する必要があります。
デカフェ
日本のデカフェの基準は明確ではないため、カフェインレスとほぼ同義として扱われます。ただ、ヨーロッパなどではカフェインレスよりもデカフェのほうがカフェインが少なく、99.9%以上カフェインを取り除いたものがデカフェと呼ばれています。
デカフェで最も危険なのはカビ毒!?
デカフェをつくる一つの製法の有機溶媒法で使用する薬品(ジクロロメタン)が、発ガン性があり危険といわれることはわかりました。でも、日本では流通していないので心配ないこともわかりました。
ところが、デカフェであまり言われていないことで危険なことがあるのです。
危険なカビ毒「オクラトキシン」
デカフェその危険なこととは、『カビ毒「オクラトキシン」』日本で流通している焙煎コーヒーの実に約半分から、発がん性や腎毒性のあるカビ毒「オクラトキシン」が検出されているそうなんです!【資料】<外部リンク>
カビ毒の症状とは:コーヒーを飲んで、何となくムカムカする、胃が気持ち悪い、頭がぼーっとするなどの症状が出ることがある。特に安いコーヒーは要注意です。
デカフェはカビ毒のリスクが高い!?
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デカフェはカフェインが除去されているので、カビ毒のリスクが高くなります。理由は、コーヒー豆をカビやウイルスから守る抗酸化物質である「カフェイン」が除去されているからなんです。なので、通常の豆よりもカビの発生リスクが高くなります。
コーヒー豆の残留農薬について
コーヒー豆の栽培では、農薬が多く使用されます。食品衛生法で決められている基準以上に農薬が残留している豆は、日本では流通できないようになっています。基準以下つまり微量の農薬は残っているということになってしまいますネ。
ただし、早く分解され、体外に排出されやすい農薬が使用されるので、日常生活での摂取は危険性がないレベルとされています。でも、これは大人に対する値なんです。なので、子供や赤ちゃんには不安が残りますネ。
有機栽培は危険ないの?
では、有機栽培のコーヒー豆で作ったデカフェなら安全か?というと実はそうでもないんです。「オーガニックや有機栽培=農薬や化学肥料を一切使わない」ということではないんです。
有機栽培も基準があって、使用の許可がされている化学肥料や農薬もあるのです。ここまで神経質に考えると生活できなってしまいそうですネ。でも「ご安心ください!」人間の身体には解毒機能がありますし、必要以上に怖がらないことも大切ですネ。
安心なデカフェの購入方法
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①二酸化炭素抽出によるデカフェを選ぶ:抽出方法は商品に記載されていますが、外国産で記載がないものはダメ。
②安価なものはダメ:栽培環境や管理体制が劣悪な可能性があります。
③有機栽培のものならこだわりのお店のものを選ぶ:豆にこだわり、生産者とのコネクションや信頼関係があるお店のものを選ぶ。いい加減な生産者の有機農産物は、値段が高いだけなので要注意。
④ハンドピッキングの豆を選ぶ:店主自ら豆の買い付けやピッキング、焙煎までしているレベルのこだわりの店で購入する。
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まとめ
デカフェは、通常のコーヒーと同じようにコーヒー豆から作られますが、カフェインを減らすために特別な製法が施されています。デカフェ自体が危険なわけではありませんが、製法や成分によっては注意が必要なことがあります。
デカフェの製法によっては、有害な化学物質が含まれる可能性があるため、安全な製法を選ぶことが重要です。
また、デカフェにはカフェイン以外の成分も含まれているため、それらが引き起こす副作用にも注意が必要です。デカフェを愛飲する方や今後デカフェを選ぶ際には、この記事を思い出していただけると嬉しいです。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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