うるう年はいつから始まったのか、なぜ うるう年があるのかご存知ですか?

 

地球が太陽のまわりを一周する時間は、365日ではなくて、365.24218944日です。

 

時間では5時間49分のズレです。

 

このズレを調整するためにうるう年が設けられ、うるう年は1年が366日になります。

 

でも、うるう年は4年に1度とは限らないのです。

うるう年いつから始まった

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日本では1873年(明治6年)の1月1日からです。

 

 

世界では1582年10月15日から実施されました。

 

そのころの日本は、安土桃山時代で1582(天正10)年は、織田信長が本能寺で明智光秀に襲われた本能寺の変が起きた年です。

 

世界からは300年ほど遅れていたわけですネ。

 

 

うるう年のある国は?

 

 

グレゴリオ暦(グレゴリウス暦ともいう)を採用している国々では、「うるう年(閏年)」があります。

 

グレゴリウス暦以外の国もあります。

 

 

でも、世界ではグレゴリウス暦が多いので、それにあわさないと国際的にはお付き合いがしにくくなるので、グレゴリウス暦に則っています。

 

なので、うるう年は世界中の国々にあると言えます。

 

 

うるう年を設ける理由

 

地球の公転は365.24218944日

 

理由は、地球が太陽の周りを一周するのが、365日ではないからです。

 

正確には地球が太陽の周りを一周する時間は、約365,2422日。

 

つまり、365日と0.2422日かかるんです。

 

0.2422日は、約6時間になります。

 

 

地球が太陽の周りを一回りするのに、365日と約6時間かかっています。

 

(今から2000年以上前の古代エジプト人は、天文学でこのことを既に知っていました。すごいですよネ!)

 

 

ズレが起きてしまう

 

1年を365日にしてしまうと、毎年少しずつズレてきます。

 

地球が太陽を一周するのにきっちり365日かかるのならズレませんが、0,2422日(約6時間)よけいにかかっています。

 

 

ズレが起きるとどうなる?

 

「8月なのに冬ということも起きます。」

 

 

たとえば、うるう年が無しのままで360年経過すると

 

・0,2422日×360年=約90日

 

 

約90日(3ヶ月)分、季節が遅くなります。

 

日本の場合では、暦の上では真夏の8月なのに、実際は11月の気候で秋から冬ということになってしまいます。

 

 

これでは困るので、調整が必要になります。

 

 

うるう年は、なぜ4年に1回なの?

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理由ですが、4年で約1日足りないからです。

 

0,2422日のズレは、4年間で、約1日のズレになります。

 

 

・0,2422日(約6時間)×4年=約1日

 

 

このズレは、つまり1日足りない、ということなので、4年に1回、1日増やせばよい、ということなんですネ。

 

 

なので、4年に1回『366日』のうるう年にしたのです。

 

 

うるう年(4年に1回)を作ると0.0312日あまる!

 

 

もっと正確に計算するとさらにズレる!

 

ここまでは、0,2422日のズレは4年で約1日としてきました。

 

でも、もっと正確に計算すると

 

・0,2422日×4年=0,9688日

 

となり、4年に1回1日増やすと、0,0312日あまるんです。

 

4年で0,0312日のあまりは、1年では0.0078日のあまりになりますネ。

 

わずか0,0078日ですが、百年とか、千年単位では、季節のズレも起きることになります。

 

 

そこで、またズレの調整が必要になります。

 

つまり、あまっているので、うるう年を何年分か、減らさなくてはなりません。

 

 

グレゴリオ暦の「うるう年の定義」とは?

 

 

4で割り切れる年は「うるう年」

・ただし、100で割り切れる年は「平年」

・ただし、400で割り切れる年は「うるう年」

 

となっています。

 

 

日本や各国も「グレゴリオ暦」を採用しています。

 

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グレゴリオ暦の「うるう年の定義」を分析

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100年に1回、うるう年が無い年を作ると?

 

ズレの調整のため、100年に1回、うるう年が無い年を作ります。

 

西暦が100の倍数となる年は、うるう年をなくすことにします。

・1800年
・1900年
・2100年

 

0.0078日のズレは、100年分で、0.78日になります。

 

・1日(24時間)×0,78日=18,72時間

 

100年で、0,78日、約1日余るので、100年に1回うるう年をなくせば、うまく行きそうですが、0,78日(18,72時間)から1日(24時間)減らすので、今度は、0,22日(5,28時間)足りなくなります。

 

・1日(24時間)×0,22日=5,28時間

 

 

100年で0.22日は、1年で言うと、0.0022日で約3分だけ足りなくなります。

 

わずか3分ですが、千年単位では大きなズレになります。

 

そこで、不足分を、増やさなければなりませんネ。

 

 

つまり、100の倍数の年に、うるう年を無くすると減らしすぎになりますので、特例をつくります。

 

 

400の倍数の年は、うるう年にする

 

400の倍数の年は、うるう年にしたのです。

 

400の倍数の西暦2000年は、うるう年がありました。

 

 

0.0022日足りなくなるのは、400年分でみれば、0.88日(21,12時間)、約1日足りなくなります。

 

 

そこで、400の倍数の年はうるう年にすれば、1日増えるので、相殺になります。

 

 

「でも、ピッタリではない!」

 

0.88日足りないのに、1日増やすと、0.12日余りますネ。

 

400年では、0.12日余り、1年では0.0003日余ります。

 

0.0003日は、26秒です。

 

1年でわずか26秒ならということで、うるう年の調節はこれ以上はしないことにしたんです。

 

 

※地球が太陽の周りを一回りする(公転)時間ですが、毎年一定ではないのです。

365,2422日は、平均値なんです。

 

なので、26秒ぐらいならというわけです。

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まとめ

 

「うるう秒」という1秒だけ時間を増やしたり減らしたりすることがあります。

 

これはうるう年とはまた別の理由です。

 

うるう年は、太陽の周りを地球が回ること(公転)のズレ、と関係しています。

 

でも、地球は公転以外にも、自転(1日1回まわります)しています。

 

実は自転もズレがあって、この自転を調節するのが、「うるう秒」なんです。

 

 

ここまでお読みいただきありがとうございます。