毎日の料理を作る上で欠かせない調味料。

 

中でも日本で長く愛されているのが、味噌です。

 

お味噌汁が毎日食卓に並ぶ、というご家庭もあるかと思いますが、健康の面でも、味噌は私たちの生活になくてはならない存在ですネ。

 

 

そんな味噌の栄養成分や種類、効能について紹介します。

 

味噌の豊富な栄養成分と効能

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発酵食品である味噌に秘められた栄養成分と効能について紹介します。

 

 

味噌の成分

 

味噌の成分は、水分、炭水化物、たんぱく質、脂質、灰分などです。

 

 

味噌に含まれる主な栄養成分

 

大豆で味噌をつくりますが、発酵することで大豆にはない、または、あっても少量のアミノ酸やビタミン類が多量に生成されるので、栄養価はさらに高くなります。

 

 

大豆のたんぱく質は、酵素によって分解されて水溶化され、その一部はアミノ酸となり、生命を維持するために必要な「必須アミノ酸8種類」もすべて含まれています。

 

 

必須アミノ酸とは:リシン(リジン)・トリプトファン・イソロイシン・ロイシン・メチオニン・フェニルアラニン・トレオニン(スレオニン)・バリンの8種。

 

 

他にも、

・ビタミン(B1・B2・B6・B12・E・K・ナイアシン・葉酸・パントテン酸・ピオチン)

 

・無機質(ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム、リン・鉄・亜鉛・銅・ヨウ素・セレン・クロム・モリブデン)

 

・一価不飽和脂肪酸

・多価不飽和脂肪酸

・食物繊維

 

などが含まれています。

 

 

味噌の主原料の大豆は、“畑の肉”とも言われ良質のたんぱく質を豊富に含む食品です。

1つの食品でこれほど多くの栄養を含むものは、ほかに例がありません。

 

 

味噌の期待できる効能

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味噌の期待できる効能は下記のように、生活習慣病の予防などたくさんあります。

 

・老化防止

・整腸作用

・貧血防止

・美肌効果

・脳の活性化

・消化促進

・抗酸化作用

・骨粗鬆症の防止

・糖尿病の改善

・コレステロールの抑制

・胃がんのリスクを下げる

・コレステロール値を下げる

・血圧の上昇を抑える

・脳卒中、痴呆症、心臓疾患などの発症の低下

 

 

アミノ酸

 

味噌の原料である大豆には身体に必要とされている必須アミノ酸が含まれています。

 

必須アミノ酸は全部で8種類あり、体内でたんぱく質を合成するために使われていますが、この8種類の中で1つでも不足しているアミノ酸があると合成の効率が下がってしまいます。

 

 

米はリジン、スレオニンの2種類の含有量が少ないのですが、逆に味噌はこの2種類を多く含んでいます。

 

 

そのため、米と味噌を組み合わせる和食などは必須アミノ酸をバランス良く摂ることができます。

 

 

サポニン

 

味噌の原料である大豆にはサポニンが多く含まれています。

 

 

サポニンは血中のコレステロールの上昇を抑えてくれる働きがあるため、コレステロールが気になる方にはおすすめです。

 

 

イソフラボン

 

 

イソフラボンは特に更年期などで起こる血圧の上昇やコレステロールを抑えてくれます。

 

 

また女性ホルモンと似た働きがあり、骨の形成を促し骨粗しょう症対策が期待できます。

 

 

そのほかにも味噌には脂質、ビタミン、カリウムなどたくさんの栄養素が含まれており、
とてもバランスの良い食品といえます。

 

味噌の効能に関する研究や論文

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味噌の機能性に関する論文の主なものがこちらです。

魅力的な論文がかなりありますネ。

 

味噌はがんのリスクを下げる!?

 

①1日3杯以上のみそ汁で乳がんの発生率が40%減少(厚生労働省研究班 2003年)

 

②味噌の塩分は胃がんを促進しない(広島大学・渡邊敦光名誉教授 2006年)

 

③喫煙者が毎日みそ汁を飲むと死亡率は低下する(国立がんセンター・故平山雄博士 1981年)

 

 

味噌は生活習慣病のリスクを下げる!?

 

 

①味噌は脳卒中、痴呆症、心臓疾患などの発症を低下させる(大妻女子大学・青木宏教授 1994年)

 

②みそ汁のある食事パターンが骨粗鬆症に効果(?癌研究会付属病院・陳瑞東医長 1994年)

 

③糖尿病の改善が期待される、味噌の褐色色素(女子栄養大学・五明紀春教授 1999年)

 

 

味噌は老化を防止!?

 

 

①発酵によってみそに老化制御機能が生まれる(東京農業大学・小泉武夫教授 1995年)

 

②味噌は熟成過程で抗酸化力を高める物質が生まれる(東京大学名誉教授・大妻女子大学・加藤博通教授 1994年)

 

その他の研究

 

①味噌には血圧低下作用をもつ物質がある(食品総合研究所・河村幸雄室長 1993年)

 

②味噌には美白効果がある(食品総合研究所・新本洋士主任研究官 1997年

 

味噌の種類

 

ご存じのとおり、味噌は大豆を使った発酵食品です。

 

でも、一口に「味噌」と言っても、気候や原料など地域に合わせたさまざまな種類があります。

 

米味噌

 

大豆に米麹を加えてつくったものが米味噌。

 

ほかの味噌に比べても甘味噌、甘口味噌、辛口味噌といった味の違いや、赤や白、淡色などの色も豊富な種類です。
※北海道は辛口の米味噌が多いとされています。
一般的に甘口になるほど塩分が少なめになる傾向にあります。

麦味噌

主に中国・四国・九州地方などでつくられている麦味噌。

 

こちらは大豆に麦麹を加えてつくられ、甘口と辛口の2種類に分けられます。

豆味噌

大豆のみを主原料としてつくっている豆味噌。

 

色が濃く、有名なものに八丁味噌などがあります。

調合味噌

2種類以上の味噌を組み合わせたり、いくつかの麹を混ぜてつくられたもの。

食生活に欠かせない味噌

 

 

「味噌」という言葉は平安時代から登場しますが、もともと貴族しか食べられないような贅沢品だったため、一般家庭では簡単に味わえるようなものではありませんでした。

そのときは今のような調味料としてではなく、粒が粗いままの状態でそのまま食べることが多かったそうです。

それが徐々に時間をかけて、水に溶けやすい味噌ができ、大豆の生産量が増え、多くの味噌を使った料理が生まれ、現在のように広く親しまれる調味料として発展しました。

 

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まとめ

 

「味噌は朝の毒消し」という言葉があるほど、栄養価が高く、体に良い食品です。

また、いろいろな食材と一緒に食べることができるため具沢山のお味噌汁は、毎日の健康維持にもおすすめです。

 

 

あなたもぜひ味噌を活用しながら、健康維持をしてみてくださいネ。

 

ここまでお読みいただきありがとうございます。