あなたは、どうやってストレスを解消していますか?
趣味を楽しむ、友人や家族と話をする、あるいは、ヤケ食いやお酒といった方法もあるでしょうか?
ストレス自体を避けることは難しいので、うまく付き合っていく方法を見つけることが大切です。
人間が本来持っている「リズム」に着目した、呼吸と咀嚼(そしゃく)でとっても簡単なストレス対策をご紹介します。
目次
人の身体はリズミカル
呼吸と咀嚼(そしゃく)で簡単にできるストレス対策の方法を説明する前に、なぜ呼吸と咀嚼でストレス対策ができるのかその理由から説明しますネ。
お急ぎで先に呼吸と咀嚼の仕方を知りたい方は、記事の中ほど『呼吸でリズムを刻む(ストレス対策その①)』と『咀嚼でリズムを刻む(ストレス対策その②)』から読んでください。
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人間を含め、あらゆる動物は生まれた時から一定のリズムを感じています。
それは、呼吸と鼓動です。
もっと言えば、生まれる前から、 胎内で母親の鼓動を感じています。
また、さらに大きな視点から見ると、太陽が昇って沈む1日のリズム、季節が移り変わる1年のリズム…といったように、一定の規則に従ったリズムの中で人間は生きているのです。
こうした「規則正しいリズム」の中にいると、「セロトニン」という神経伝達物質が放出されます。
なかなか耳慣れない言葉かもしれませんが、実はこの「セロトニン」は、すごいパワーを持っているんです。
セロトニンの働き
・脳を適度に活性化させ、集中力を高める
・気持ちを落ち着かせ、ストレスに強くなる
・身体の痛みを和らげる
・良い姿勢を維持し、だるさを防ぐ
といったように、精神的にも肉体的にも 大切な役割をしています。
先ほども説明したように、規則正しいリズムの中にいることでセロトニンは放出されます。
同じ時間に太陽の光を浴びたり、安定した呼吸や鼓動を感じることで心も身体も健康でいられるのです。
しかし、生活リズムが乱れたり、 外部からの刺激やストレスによって呼吸や鼓動が乱れたりすると、セロトニンの量が不足してしまいます。
セロトニンが不足するとうつ病に?
セロトニンが不足するとストレスに弱くなり、うつ病にもつながってしまうということがわかっています。
つまり、ストレスを感じることでセロトニンが不足し、悪循環に陥ってしまうのです。
「でも、安心してください。」
ちょっとした心がけで、セロトニンを簡単に増やすことができるんです!
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リズムを刻んでセロトニンを増やす
セロトニンは、呼吸や鼓動、1日の流れなど規則正しいリズムの中で放出されます。
この「規則正しいリズム」を 自分で意図的に刻むことでも、セロトニンは放出されるんです。
たとえば、落ち着かない時やイライラする時に、指で机をトントンと叩いてしまうことはありませんか?
これは、無意識のうちにリズムを刻むことでセロトニンを増やし、心を落ち着けようとしているものだと考えられます。
このように、リズムを刻む動きを意識して行うことで、セロトニンを増やし、ストレスに負けない 心と身体をつくることができます。
ちょっとした仕事や家事の合間にもできるストレス対策の方法として、呼吸と咀嚼(そしゃく:噛むこと)によってリズムを刻む方法ご紹介します。
呼吸でリズムを刻む(ストレス対策その①)
まず、呼吸の仕方ですが、ゆっくりと同じリズムで「吐いて吸って」を繰り返します。
この時、「吐くこと」から始めるのがポイントです。
一度、しっかりと吐くことを意識すると、その次に無意識にしっかりと吸うことができ、自然と同じリズムで呼吸ができるようになります。
10秒吐いて、10秒吸う という20秒1セットで、3分間(9セット)繰り返します。
咀嚼でリズムを刻む(ストレス対策その②)
次に、咀嚼(そしゃく)による方法です。
リズミカルに行えば、噛むことでも セロトニンが増えるんです。
「朝ごはんを食べないと集中できない」 というのは、噛むことによるセロトニンの増加が無いからであるとも言われています。
手軽に行う方法としては、 ガムを噛んでみましょう。
1秒に2回のペース、あるいは一定のリズムの音楽に合わせて、というのもおすすめです。
これも2~3分ほど続けてください。
集中することがポイント
こうしてリズムを刻む上で大切なのが、呼吸や咀嚼に集中することです。
考え事をしながら行ってしまうと、セロトニンの放出を妨げる「言語脳」が働くため、効果が減少してしまいます。
呼吸や咀嚼のリズムに集中し、「無心」の状態を作り出すのがポイントです!
実は、スポーツ選手はセロトニンの効果をうまく利用しています。
どんなスポーツでも、プレーに入る前にリズミカルに身体を動かしている選手が多く見られます。
これは身体をほぐすためだけではなく、一定のリズムを刻むことによってセロトニンを放出させ、心を落ち着けて集中力を高める効果も期待してのことなのです。
イライラする時や、集中したい時は、3分間だけ時間をとって、呼吸や咀嚼で 一定のリズムを刻んでみてください。
心が落ち着くことが実感できるはずです。
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セロトニンは頭痛や腹痛にも作用
また、セロトニンは身体の痛みを和らげる作用もあるので、腹痛や頭痛で苦しい時にもおすすめです。(痛みが続く場合は、無理に和らげて我慢しようとせず、そもそもの症状の治療を行ってくださいネ)
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まとめ
呼吸と咀嚼でリズムを刻んで、 心も身体も快適な毎日を過ごしましょう。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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