近年の健康ブームに伴って、コンビニエンスストアやスーパーでも雑穀を使った商品を目にする機会が増えましたネ。

 

あなたは、雑穀には具体的にどんな種類のものがあるのか、栄養分として含まれる成分はどんな働きをするのかご存じでしょうか?

 

雑穀の種類や栄養素、また成分はどんな働きで健康効果に期待できるのかなど紹介します。

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雑穀の種類と栄養成分の働き

 

雑穀は、白米よりもビタミンやミネラル食物繊維などを豊富に含んでいて、とても栄養価の高い食品なんです。

 

なので、健康志向が強くなってる近年とても人気が高まっているんですネ。

 

では主な雑穀の種類と栄養成分や働きについて紹介していきます。

 

 

 

キビ・栄養成分と働き

 

 

キビは、乾燥に強いイネ科の一年草。

 

特に肝機能を高める必須アミノ酸(メチオニン)を豊富に含んでいます。

 

白米より食物繊維約3倍、カルシウム約2倍、マグネシウム約4倍、鉄分約3倍、カリウム約2倍。

 

 

アワ・栄養成分と働き

 

 

アワは、イネ科の多年草。

 

鉄分の含有量が多く、貧血対策などにおすすめです。

 

白米より食物繊維約7倍、カルシウム約3倍、マグネシウム約5倍、鉄分約6倍、カリウム約3倍。

 

 

ヒエ・栄養成分と働き


ヒエには、必須アミノ酸であるトリプトファンが多く含まれています。

 

トリプトファンは、脳内の情報の受け渡しを行う神経伝達物質の材料であり、精神を安定させるはたらきが期待できます。

 

白米より食物繊維約8倍、マグネシウム約5倍、鉄分約2倍、カリウム約3倍。

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大麦(押し麦)・栄養成分と働き

 

 

雑穀の中でも食物繊維が突出して多く、水溶性と不溶性をバランスよく含んでいますので、便秘にいいです。

 

また、食物繊維はコレステロール値の改善や糖質の吸収を抑えるはたらきがあります。

 

大麦にはビタミンB2、カルシウムも多く含まれていますので、食後に胃がはる人、口内炎ができやすい人は大麦を主食にすると効果的です。

 

大麦はとても消化がよいので、(白米の約3分の1の時間で消化される)胃腸の弱い人にはおすすめ。

 

白米より食物繊維約19倍、カルシウム約3倍、カリウム約2倍

 

 

アマランサス・栄養成分と働き

 

アマランサスに含まれているたんぱく質には、身体の組織の修復や成長に関わる必須アミノ酸(リジン)が多く含まれています。

 

疲労回復や集中力を高めるはたらきのほか、肝機能を高めるはたらきが期待できます。

 

メキシコからアンデス山脈で2千~4千年前より栽培されていて、アメリカの航空宇宙局(NASA)が“21世紀の栄養食品”と声明し注目されています。

 

白米より食物繊維約15倍、カルシウム約32倍、マグネシウム約12倍、鉄分約12倍、カリウム約7倍。

 

 

黒米(古代米)・栄養成分と働き

 

古代米の一つで薬膳料理にも使われる食材です。

 

抗酸化作用のあるアントシアニンを豊富に含んでいて、目の健康を保つのに役立ちます。

 

白米より食物繊維約7倍、カルシウム約4倍、マグネシウム約5倍、カリウム約7倍、ビタミンB1約4倍。

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赤米(古代米)・栄養成分と働き

 

 

黒米と同じく古代米の一つで、抗酸化作用のあるタンニンという色素が含まれています。

 

体内の余分な活性酸素による酸化を防いでくれるため、老化予防が期待できます。

 

白米より食物繊維約8倍、カルシウム約3倍、マグネシウム約4倍、カリウム約3倍、ビタミンB1約5倍。

 

雑穀は白米などに混ぜて食べる方法が手軽で簡単ですが、そのほかにもスープに加えたりサラダやおかずと合わせるなどいろいろな食べ方があります。

 

歯ごたえのあるものも多いため、満腹感が得られるのも特徴です。

 

 

雑穀ってなに?

 

雑穀は米や麦以外の穀物の総称のことで、代表的なものにはアワやキビなどがあります。

 

縄文時代にはアワ、キビ、ヒエ、大麦などの雑穀が、米よりも前に栽培されていたともいわれています。

 

江戸時代の頃には、米も栽培され始めましたが、『米=白米』は高級品で、年貢としても納めていたため、上流階級などの一部の人々以外はほとんど食べることができませんでした。

 

 

白米が一般的な主食となったのは、戦後豊かになってからで、それまでは雑穀と少しの白米を混ぜて炊いたものが主食でした。

 

 

五穀ってなに?

 

「五穀」という単語を聞いたことがあるかもしれませんが、五穀とは米・麦・豆・アワ・キビ(またはヒエ)のことを主に指します。

 

ただ現在では、五穀は「ブレンドした5つの種類=五穀」を指すことが多いようです。

 

 

古代米とは:私たちの祖先が栽培していた、「古代の稲(いね)の品種」が持っていた特色を強く残した稲のことだと考えられています。

 

「赤米」や「紫黒米(しこくまい)(黒米)」「香り米」という、玄米に色や香りを持った米は、品種改良の対象にもならず、現在でも日本や世界の一部の地域で栽培され続けています。

 

 

※紫黒米(しこくまい):5分づきにすると米が紫色になるため「紫米(紫黒米)」ともいわれます。

 

 

「古代米」も稲なので栽培の基本は普通の白米の育て方とあまりかわりません

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まとめ

 

雑穀は白米と比べて含まれている栄養素が多いのが特徴です。

 

急に雑穀をメインにすることは難しくても、白米などと混ぜることで食べやすくなります。

 

雑穀にもそれぞれ食感や、粒の大きさの違いがあるため、あなたの好きな組み合わせや食べ方を見つけてみてくださいネ。

 

ここまでお読みいただきありがとうございます。